【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の権五鉉(クォン・オヒョン)副会長は23日、「サムスン電子が毎年同じように成長することはできないが、長期的に5~10年は成長し続ける能力がある」との考えを示した。
 権副会長は同日、ソウル市内のホテルで開かれた経営者の会合に出席し、サムスンが今後、成長を続けるのは難しいとする指摘が出ているという質問に対しこのように述べた。
 また、電子・IT(情報技術)業界は飽和状態だが逆に考えればより多くの電子機器をつくれるとの見解を示した。
 パソコンとモバイル時代に続く新たな電子・IT技術に「機器間の連結」を挙げた。その上で「パソコンが時間の制約を、モバイルが空間の制約を解き生活が便利になった。今後は機器をつなぐ方向に基礎技術、デバイスが進んでいく」と予想した。
 半導体エンジニア出身の権副会長は、「技術者」と「経営者」の間でバランスを取ることが最も難しかったと話した。技術者は「スペシャリスト」であり経営者は「ゼネラリスト」だが、技術志向的な企業でゼネラリストが技術を知らなければ誤った決定を下す可能性が高いと説明。「欧州や日本の多くの電子メーカーが誤った決定により崩壊した」と指摘した。
 最も尊敬する経営者に李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長を挙げた。理由として未来に対する洞察力、大胆なチャレンジ精神、人材育成に対する投資などと答えた。

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