【珍島聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没から17日目の2日、合同救助チームが行方不明者の捜索作業を続けている。
 民官軍の合同救助チームは船内の111か所のうち、64か所に不明者がいるとみている。このうち58か所の一次捜索を完了した。救助チームは1次捜索した場所のうち、追加で発見の可能性がある場所と共用スペースなどを対象に再度捜索を行う予定だ。
◇行方不明者の家族、潜水士を激励
 救助チームは同日午前、7人の遺体を収容した。現在までの死者は228人、行方不明者は74人で、死亡者のうち男性は120人、女性は108人となっている。船内からは187人の遺体が収容された。 
 潜水士のうち1人が額にけがをし、9人は潜水病の症状が出て治療を受けた。
 行方不明者の家族は、差し入れの食べ物を持って救助現場を訪問し、潜水士に謝意を伝えた。
◇遺体流出の懸念がふくらむ
 救助・捜索活動が長期化し、遺体の流出に対する懸念が強まっている。
 政府事故対策本部によれば、2日午前6時半ごろ、沈没地点から南東に4.5キロ離れた海域で女子生徒とみられる遺体が収容された。この遺体は潜水士が船内3階中央部で収容したが、水上に向かう途中で逃し、約1時間30分で4キロ以上流されていたことが分かった。
 対策本部はタスクフォース(TF)を構成し、事故海域に近い211の無人島周辺で民間の漁船213隻の協力を得て捜索している。
 事故海域に設置されている網は禁漁期の規定により、今月16日から1か月間撤去しなければならないが、対策本部は事故収束まで網を張るようにした。
◇運行会社取締役と物流チーム長が拘束、物流部長逮捕
 セウォル号を運行していた清海鎮海運の取締役と物流チームのチーム長に対する拘束令状が出された絵。事故で身柄を拘束された関係者は17人となった。乗務員(15人)以外の船会社の関係者が拘束されるのは初めて。
 合同捜査本部は、事故発生後に貨物量を実際より少なくみせようと記録を操作した疑いで物流部長を逮捕し、同社の代表などが関与したのかについても確認している。
 ずさんな運航管理の実態も相次いで明らかになっている。 
 捜査本部はセウォル号の内部に設計図面と異なる変更があった疑いについても調査している。船長が作成すべき出港前安全点検報告書はほかの乗務員が作成し、貨物積載、救命設備、出港日時などがすべて不正確に記述されていることが確認された。
 乗務員は操舵室と案内ディスクのほかにも、船室でも避難を呼び掛ける案内放送が可能であることが分かった。船室に設置された電話機の「0番」を押せば船内放送が可能であったにもかかわらず、乗務員は誰も放送をしなかった。 

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