南漢山城の元王宮(文化財庁提供)=29日、ソウル(聯合ニュース)
南漢山城の元王宮(文化財庁提供)=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・京畿道にある「南漢山城」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録されることが確実になった。
 韓国文化財庁は29日、ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が南漢山城の世界遺産への登録を勧告したと発表した。6月15日からカタールで開かれる世界遺産会議で正式に決まる見通し。
 南漢山城は新羅・文武王時代に築かれた昼長城跡を活用し、朝鮮王朝時代の1624年に築城されたとされる。
 韓国文化財委員会関係者は「南漢山城が日常的な王宮とは別の山城でありながら、丙子胡乱(1636~37年、清による朝鮮侵略)の際には王が居住した『非常王宮』という点が高く評価された」と分析。また、王宮に関連する施設を備えていたほか、築城や運営に寺や僧侶が動員された点も独特な価値があると評価されたという。
 南漢山城が登録されれば韓国の世界遺産は計11件となる。北朝鮮では開城一帯にある史跡など2件が登録されている。

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