画像=聯合ニュース
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セウォル号で乗客を救助しながら、共に犠牲となったカップル、キム氏(28、男性)とチョン氏(28、女性)を「職務外の行為として他人の生命、身体を救済している途中で死亡した人物」(韓国では「義死者」という)として指定する作業が推進されている。仁川市(インチョンシ)は24日、彼らの葬儀手続き終了後に、保健福祉部に義死者指定申請を行う計画だと明かした。

 義死者として指定されるには、遺族や担当地方自治体が関連書類を準備し、福祉部に申請しなければならない。キム氏とチョン氏の生前居住地はそれぞれ仁川市(インチョンシ)・南洞区(ナムドング)と西区(ソグ)だ。

 担当自治体は故人の救助活動を証言する目撃者を探す一方で、海洋警察にも確認書類を送るよう要請した。遺族と手続きを協議し、彼らの活動を後押しする各種書類も確保している。仁川市の関係者は「自治区から書類を受け取り、市が福祉部に申し込む計画だ」と説明した。

 義死者として指定された故人の遺族には、保証金、医療給与、教育保護、就職保護などの優遇が与えられる。また、義死者の遺体は国立墓地に移葬が可能だ。福祉部は最大60日間で審査を行い、義死者指定可否を決定する。

 セウォル号から救助された40代男性が去る19日、チョン氏の葬儀場を訪れ、「キム氏とチョン氏は脱出を拒み、乗客を救おうと傾く船内に進入し被害に遭った」と遺族に説明し、当時の様子が伝えられた。


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