聯合ニュース
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セウォル号沈没事故から9日目となった24日、臨時合同焼香所が設置された安山市檀園区にある安山オリンピック記念館室内体育館には、死亡者を追悼し、安否不明者の帰還を願う色とりどりのメッセージが壁を埋め尽くしていた。

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 弔問客の数が2万人を超え、このメッセージもどんどん数を増やしていく。「愛する息子、娘よ、ごめん」このような文書より「次の人生では、違う国で会おう」などの文が目につく。

 メッセージを張り付ける壁が足りなくなると、急きょ設置された大型ホワイトボードにも「僕が悪い大人たちと最後まで戦って、二度と同じ悲しみを繰り返さないようにするから」などのメッセージが貼られていった。

 人生の花を満開にさせることもできなかった10代の子どもたち。故人となった学生たちの遺影が集められた祭祀の両側には、市民から送られた追悼メッセージをリアルタイムに紹介するモニター2台を設置。事故に対する悲しみに代わって、怒りを露わにするメッセージが次から次へと映し出されていく。

 「悪い大人たちのせいで、こんなことが起こっしまった」「大人たちを許さないで。ごめん」などのメッセージが流れるモニターの間で、多くの大人たちが遺影に向かって献花し、頭を下げた。

 弔問に訪れたキム・ミョンヨン氏(66、男性)は「我先にと船から脱出した船長や基本的な情報さえ提供できなかった政府官僚などは、すべて大人ではないか」とし「同じ大人として恥ずかしく、申し訳ない気落ちしかない」と語った。

 チョン・ウォンジャ氏(64、女性)は「船を所有していた会社側は、お金がもったいないと能力のない船員らを雇用し、罪のない学生たちを死に追いやった」とため息をついた。

 友人らを天国へ送ることになったしまった学生たちも怒りは同じだ。

 制服を着て焼香所に訪れたオム君(18)は「韓国はいつも”牛を失ってから牛舎を固定する”」とし「船に問題があったのならば、予め修理に慎重にならなければいけないのに、どうしてこのような悲劇が起こってから気持ちを入れなおす、と言いだすのかわからない」と声を高めた。

 イさん(18)は「各自、自分に与えられた仕事さえ全うしていれば…」と言葉少なめに語った。

 チョン・ウソン檀園高校学生健康支援センター長は「事故後、初めて登校した3年生たちは、救助する大人たちは”何もできない”のではなく”何もしていない”という思いをもっている」とし、これを表したカウンセリング結果を公開した。

 悲しみ、怒り、それぞれの思いを抱えながら犠牲者の最後の道を見送ろうと、室内体育の前にはおよそ100メートルの長い列ができていた。

 退勤時間が過ぎてからも、家族単位の弔問客や塾の授業を終えた学生らの弔問が夜遅くまで続いた。

 涙をこらえながら弔問の行列に加わった市民たちは、犠牲者へ贈る追悼メッセージを掲示板へ貼りつけた後、重い足取りで帰宅の途についた。

 なお、焼香所が設置された23日から24日午後10時30分まで、のべ4万人が弔問に訪れている。

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