【ソウル聯合ニュース】韓国の半導体大手、SKハイニックスが24日発表した1~3月期決算は、本業のもうけを示す営業利益が1兆572億6600万ウォン(約1044億円)と、前年同期比233.6%増を記録した。証券アナリストの予想を上回り、再び1兆ウォンを突破した。
 売上高は前年同期比34.6%増の3兆7426億9000万ウォン、当期純利益は348.9%増の8022億5400万ウォンと集計された。
 DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)販売量の増加が業績好調につながったと分析される。DRAM市場の安定が続く中、昨年火災で生産に支障を来たした中国工場の操業が正常化し、1~3月期のDRAM出荷量は前期比20%増加した。顧客企業の在庫確保に向けた需要が増えたことで、平均販売価格も維持されている。
 しかし、NAND型フラッシュメモリーは季節要因による需要弱含みで出荷量が前期比8%減少、平均販売価格も14%下落した。
 SKハイニックスは今後について、DRAMはパソコン用やサーバー用の需要増が続き、モバイル用の需要も回復すると見込んだ。ただ、供給増は限定的とみている。NAND型フラッシュメモリーは需要が昨年並みに持ち直し、需給均衡を維持すると見込んだ。
 同社はこれに備え、「4~6月期から20ナノメートル(ナノは10億分の1)台半ばのプロセスルールを適用したパソコンとサーバー用DRAM製品の量産を本格化し、下半期にはモバイル用DRAMまで拡大適用する計画」と明らかにした。NAND型フラッシュメモリーは10ナノ級製品の割合を拡大し、生産量増加とコスト改善に注力する方針だ。

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