【ソウル聯合ニュース】米国の量的金融緩和縮小、円安などの悪材料にもかかわらず韓国の輸出が順調に伸びている。
 韓国産業通商資源部は21日、1~3月期の輸出額が1382億ドル(約14兆1752億円)で、前年同期比2.2%増加したと発表した。1~3月期としては過去最高を更新した。1日平均の輸出額も20億8000万ドルで、これまでの最高だった前年同期(20億2000万ドル)を上回った。輸入額は同2.1%増の1324億ドル。
 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は59億ドルの黒字を記録した。輸出入を合わせた貿易額も1~3月期では過去最高だった。
 輸出先別では、欧州連合(EU)向けが135億3000万ドルで同16.3%増加した。1~3月期にEU向け輸出が増加したのは2011年以来となる。同部は、EUの景気が回復しつつある中、韓国・EU自由貿易協定(FTA)の効果が表れているとの見方を示した。
 米国の量的金融緩和縮小で厳しい見通しが示された新興国への輸出が堅調な伸びを維持したのも韓国の輸出を支える要因となった。中でも、ぜい弱な5カ国(F5)と呼ばれるトルコ、ブラジル、インド、インドネシア、南アフリカ共和国への輸出が同5.0%増の109億2000万ドルを記録し、新興国向け輸出の不振への懸念を払拭(ふっしょく)した。
 同部関係者は「さまざまな変化要因が残っているが、4~6月期からさらに輸出に弾みがつくと予想される」と説明した。

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