逮捕された1等航海士の1人は、事故発生時に珍島の管制センター(VTS)と交信した当事者。他の船員も一部交信したが、船長は交信していないことが分かった。
捜査本部総責任者の安相燉(アン・サンドン)光州高検次席検事は「(4人は)職位や任務などから、すでに逮捕されている船長などに次いで事故責任が重いと判断した」と背景を説明した。
捜査本部は逮捕者の一部から、「乗客に避難命令が伝わらなかった」との供述を得て、確認作業に入った。また事故原因と関連し、貨物の過積載の有無や船舶の増改築などについても調査している。
さらに、逮捕された船長とは別に、本来セウォル号の船長で、事故当時、休暇で休んでいた人物を参考人として呼び、船舶の維持・管理の過程で問題がなかったかなどを調査した。本来の船長は調査の中で、客室の増築などによりセウォル号の構造が変わり、運航に支障があったという内容の話をしたという。
捜査本部は、「(航海において)以前と違った点があるのか確認のために呼んだ」とした上で、「話だけでは確信できないため、客観的な資料を用いて検証する予定」と述べた。
また、救助された船員が携帯型の無線機を持っていた事実を確認し、船員だけで事故の状況を共有し、脱出したのかについても調査している。
捜査本部は「船員一人一人がどこでどのような行動をしていたのかを具体的に調べている」としながら「適切な判断だったのか、調査する」と述べた。
捜査本部はこれと関連し、船長など船員から押収した携帯電話の通話履歴などを分析し、無料通話・メッセージアプリケーション「カカオトーク」を展開する韓国カカオの家宅捜索を実施。メッセージの内容などについても調べを進めている。
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