この日午前、安山第一告別会場で出棺した後、カトリック信者らおよそ100名が参席する中、故人の冥福を祈った。
息子の亡きがらが火葬炉に入った瞬間、一気に体の力が抜けたようにふらついたが、この場以外ではむしろ毅然とした対応を見せた父親。忠清北道の私立大学に在職中の父親は「名誉ある死だった。最後まで学生たちを守ろうと努力し、命を失った息子を誇らしく思う」と話した。
事故当時、ユン教諭は最後まで船内に残り、生徒たちの救助にあたっていたことがわかっている。
敬虔なカトリック信者であったユン教諭の両親はこの日、息子の最期を見送るため、信者らと共に化粧式が終わるまで慰霊の祈りを捧げた。
また、ナム教諭の教え子だった卒業生らも駆け付け、突然の死をまだ受け入れられない、として涙を流した。
親族は「ナム教諭は幼いころから不正を見ると黙っていられない性格で、自分が決めたことは必ず成し遂げるという意思が強い人だった」とし「まっすぐな性格のため、生徒たちを残して脱出することはできなかったのだろう」と語った。
清州で青年時代を過ごし、安山高校で英語教師として教団に立っていたユン教諭は、ことし初めて2学年6番の担任を受け持っていた。
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