懸命の作業が続く事故現場=19日、珍島(聯合ニュース)
懸命の作業が続く事故現場=19日、珍島(聯合ニュース)
【珍島聯合ニュース】韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船沈没事故で、事故から4日目となる19日、韓国当局は複数の潜水士を同時に投入する案を検討するなど、船内の捜索に総力を挙げている。
 海洋警察は同日午前5時50分ごろ、船内に取り残されている3人の遺体を船外から窓越しに見つけたと発表した。旅客船内で遺体が見つかったのは初めてで、船内の捜索を中心に救助作業を急いでいる。
 現場では艦艇176隻、航空機28機が動員され、捜索作業にあたっている。当局は船内に空気が残る「エアポケット」と呼ばれる空間で不明者が生存していることに望みをかけ、官民軍の潜水士652人は40回にわたり、船内に入る作業を続けるとしている。ただ、沈没から73時間以上が経過していることから、救助作業は時間との闘いとなっている。
 一方、不明者の家族らは救助作業にこれといった成果がないことに大きく失望している。政府や市民団体らが待機できる場所を提供しているが、家族らは冷たい風の吹く珍島の港に出て不明者の無事を祈っている。
 海洋警察は18日夜に船の乗客数と救助者数を訂正し、乗客数は1人増えた476人、救助者は5人減った174人と発表した。船内から遺体が発見されたことから死者は32人、不明者は270人となった。

Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0