無理な方向転換により船内に固定されていた貨物が一方に片寄り、旅客船がバランスを崩し横倒しになったとみられる。
沈没の原因を調査中の韓国海洋警察捜査本部は、船長ら乗組員から聞き取り調査を行った結果、進路変更が事故の原因になったとみられるとする暫定結論を出したようだ。
事故のあった海域は木浦-済州、仁川-済州を結ぶ旅客船や船舶が進路方向を行うポイントになっている。
海洋警察は事故を起こした旅客船が、このポイントでゆっくりと航路を変更すべきだったにもかかわらず急激に方向を変えたとみている。
そのため、船内に固定されていた車両180台とコンテナ貨物1157トンが数秒のうちに一方に片寄り旅客船がバランスを崩した可能性がある。
このとき、操舵機は既にコントロールできない状態だったことが分かった。
乗客が「ドン」という音を聞いており船が座礁する直前までジグザグ航行していたという証言を踏まえると、衝撃音は急な進路変更で片寄った貨物が船体にぶつかった音と考えられる。
海洋専門家は「急激な進路変更が原因であれば瞬間的に貨物が片寄ってバランスを崩し操舵機も操縦不可能になって転覆したのではないか」と説明した。
捜査本部は17日も船長らから聞き取り調査を行い、事故原因の解明を進める計画だ。
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