ルノー・日産アライアンスの会長兼最高経営責任者(CEO)のカルロス・ゴーン氏は2日、ソウル市内のホテルで記者懇談会を開き、昨年再生プロジェクトを成功させたルノーサムスンの中長期ビジョンを提示した。
その一つは2016年までに韓国GMと双竜自動車を抜き、韓国市場で3位になるというもの。そのため年内にすべての製品に新しいデザインを取り入れ、商品性を改善する一方、「SM5」のディーゼルモデルを発売するなど、既存のラインナップを強化する予定だ。
一方で「QM」シリーズのように完成車を輸入、販売する安易な方式で順位を上げることはしないと強調。「完成車を持ってきて売るのは隙間市場を攻略するための一時的な方法」とした上で、「輸入によって改善された販売実績は長続きせず、大規模な物量を長期的に調達するには現地化が必ず必要だ」と説明した。
また「QM3」も国内需要が十分に大きくなれば、現地化することも可能という方針を再確認した。
釜山工場の競争力については、「全般的に平均以上だが最高レベルではない。今後上位10%に入るためには生産性・品質の側面で改善が必要だ」と分析した。
ルノーサムスンは昨年、売上高3兆3000億ウォン(約3234億円)、営業利益445億ウォン、当期純利益170億ウォンを達成し、黒字転換に成功した。ただ、販売実績は国内、海外ともに韓国完成車5社の中で最下位だった。韓国市場でのシェアは4.4%と低迷している。
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