ソウル市内の公園で休む高齢者(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル市内の公園で休む高齢者(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で世帯主の高齢化が進んでいる。世帯主が高齢または所得が低いほど所得以上に支出の増加ペースが速いことが分かった。
 韓国の産業研究院が25日発表した報告書によると、2012年に韓国の全世帯のうち世帯主が20~30代の世帯は23.4%と、1990年の56.9%に比べ半減した。
 一方で世帯主が60代以上の世帯が占める割合は3.4%から24.3%と7.1倍に拡大した。また、高齢者の貧困率(可処分所得が所得分布の中央値の50%を下回る割合)は2010年基準で47.2%と、2008年の45.5%より高かった。高齢者の半数近くが相対的な貧困状態にある。
 世帯主の年齢が上がるほど、娯楽・文化以外の交通、飲食・宿泊などサービス品目の支出が所得以上の増加率を示した。また、所得が低いほど支出の増加ペースが速い。ただ、教育部門の支出は世帯の所得水準に関係なく支出が大きく、韓国社会の教育熱が分かる。
 全世帯の家計支出をみると、食料品などの必需財の割合は1990年の30.6%から2012年は17.6%に縮小した。代わりにサービス支出の割合が51.9%から61.8%に拡大した。飲食・宿泊費(2012年に12.7%)や交通費(11.3%)、通信費(6.7%)の割合が4~5ポイント上がった。所得増加に伴い旅行・外食が増えたためだ。

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