【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25~28日にドイツを国賓訪問する。28日にドレスデン工科大で行う演説で、南北統一に向けた具体的な構想が発表されるか注目される。就任2年目の国政課題に掲げている朝鮮半島の統一をドイツ訪問の重要事項にしていることから、演説で具体的な統一構想を公表する可能性が高い。
 統一後、欧州最大の経済大国に成長したドイツの経験を参考にし、朝鮮半島の発展に向けた南北統一の基盤を整える意向を示すとみられる。演説は内容次第で「統一ドクトリン」「ドレスデン宣言」などと呼ばれることになりそうだ。
 朴大統領は27日、ゲンシャー元ドイツ外相など、統一に携わった6人と相次いで会談し、ドイツの統一経験と朝鮮半島の統一に関する意見を聴く。
 26日はドイツ統一の象徴、ベルリン・ブランデンブルク門を視察し、メルケル首相と首脳会談。両国の協力強化や朝鮮半島、北東アジア情勢などについて意見交換する。
 朴大統領は28日、フランクフルトに向かい1960~70年代に出稼ぎに行って現地に定着した元鉱夫や元看護士らと面談する。韓国政府は朴大統領の父、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領時代、大勢の鉱夫と看護士をドイツに派遣した。朴元大統領は50年前の1964年、ドイツを訪れた際、鉱夫らの前で演説し、「私たちの子孫は他国に売られることがないようにする」と涙ぐんだ。
 一方、朴大統領は24、25の両日にオランダ・ハーグで開催される核安全保障サミットの開幕演説で、核テロ防止に向けた国際社会の責任を強調するとともに、「核なき世界」のための国際核安保体制の発展方向を提示する。

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