処刑された張成沢氏妻　北朝鮮代議員から脱落の可能性

【ソウル聯合ニュース】昨年12月に処刑された北朝鮮の張成沢（チャン・ソンテク）元国防副委員長の妻で金正恩（キム・ジョンウン）第1書記の叔母にあたる金慶喜（キム・ギョンヒ）党書記が第13期最高人民会議代議員（国会議員に相当）から除外された可能性がある。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

韓国の情報当局関係者は13日、「（代議員から）脱落した可能性が高い」とした上で、金第1書記との確執の存在、慶喜氏による辞退の可能性を示唆した。
情報当局は9日の代議員選挙で平安北道から選出された「キム・ギョンヒ」が慶喜氏ではなく、同名の別人である可能性が高いとみている。
2009年に行われた第12期選挙では、「キム・ギョンヒ」という名前の当選者が2人いた。
韓国統一部当局者も13日、記者団に対し、「確認を続けているが、（今回当選したキム・ギョンヒが）金慶喜党書記ではない可能性がある」とした上で、慶喜氏が平安北道から代議員として立候補する理由がないと説明した。
慶喜氏は昨年9月9日を最後に公式の場に姿を現していない。
韓国政府は昨年秋にロシアで病気療養をした慶喜氏の健康状態が悪いと判断しているもようだ。
情報当局は、金永南（キム・ヨンナム）最高人民会議常任委員長が脱落した可能性もあるとみて、北朝鮮の状況に注目しているという。
情報当局関係者は「金正恩政権後に初めて行われた今回の代議員選挙は小規模な交替で、現権力体制の安定化のため世代交代をせず選別的に議員を替えたのが特徴」と分析した。