【ソウル聯合ニュース】韓国政府高官は3日、北朝鮮が同日午前に短距離弾道ミサイル2発を発射したことに関連し、「国連安全保障理事会の北朝鮮決議に違反する。(後続措置について)関連国と協議する」と述べた。
 国連は2006年の安保理決議1695から昨年の2094までを通じ、一貫して北朝鮮の弾道ミサイル技術の使用を禁じている。
 韓国軍や情報当局は北朝鮮が同日発射したのは短距離弾道ミサイル「スカッド」と推定している。
 ただ、今回のミサイル発射は明らかな安保理決議違反であるものの、現在のところ安保理が具体的な後続措置を取る可能性は少ない。
 安保理はこれまで、核実験や射程1000キロ以上の長距離ミサイル発射など深刻な挑発行為に対し決議を採択してきた。韓国外交部によると安保理が短距離ミサイル発射のみをめぐり制裁を協議したという前例はない。問題を提起するために傾ける労力に対し実益がほとんど見込めないためだ。
 韓国政府は北朝鮮が先月27日に続いて再びミサイルを発射した意図や背景、周辺国に対する危害の有無などを総合的に分析し、対応策を協議しているとされる。
 政府関係者は「安保理決議の基本的な目的は北朝鮮の挑発行為を中断させ、抑える点にある。そのことを踏まえ、さまざまな要素を総合的に判断しなければならない」と述べた。

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