【サンフランシスコ聯合ニュース】元ソウル大教授の黄禹錫(ファン・ウソク)博士らが同大在籍当時に作ったヒトの胚性幹細胞(ES細胞、NT―1)が11日(現地時間)、米国で特許として登録された。
 米特許商標庁がNT―1を体細胞クローン技術のES細胞として認めたことになり、今後、黄博士の幹細胞研究復帰にどのような影響を与えるか注目される。
 特許の主な内容はNT―1株(物質特許)とES細胞を作る方法の二つ。NT―1は黄博士のチームが作成したと発表したヒトES細胞の中で唯一確認された幹細胞だ。発明者として、黄博士や李柄千(イ・ビョンチョン)教授ら当時のソウル大の研究チーム15人が名を連ねる。2011年にはカナダの特許庁から特許を取得している。
 ただ、世界初の体細胞核移植による幹細胞だとする黄博士の主張が科学的に確認されたわけではない。今回の特許は法的な判断によるもので、科学的な判断ではないからだ。
 特許の場合、科学的な事実関係を参考にするが、原則的にはアイデアだけでも登録が可能だ。
 韓国では特許取得の前提条件となる「ES細胞の登録」を担当する疾病管理本部がNT―1を認めず、訴訟が行われている。
 黄博士チームのES細胞に関する論文ねつ造で検証を行ったソウル大調査委員会は当時、この幹細胞は(卵子が受精せずに自ら生殖する)単為生殖で偶然にできたものと公式に発表した。

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