【済州聯合ニュース】韓国・済州島で見つかった北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の母親、故高英姫(コ・ヨンヒ)氏の父親の「偽塚」(遺体が埋葬されていない墓)が、報道から1日後になくなったことが29日、確認された。
 済州市奉蓋洞にある金第1書記の母方の一族の家族墓地には、英姫氏の父親、高京沢(コ・ギョンテク)氏の偽塚のほか、金第1書記の曽祖父の高永玉(コ・ヨンオク)氏の墓など計13基の平葬墓と1基の封墳(土を盛り上げて作られる韓国式の墓)があった。
 家族墓地からは京沢氏の墓の前にあった碑石や、別の墓との境界を示す境界石も消えている。何者かによって毀損(きそん)された可能性があるが、墓があった場所はきれいに片付けられており、親せきらが整理した可能性もある。 
 京沢氏の墓には、「1913年に生まれ1929年に日本に渡った。1999年に亡くなりボンアルム(奉蓋洞の地元での呼び方)に永眠。事情により偽塚を作る」と記されていた。永玉氏の名前と息子5人の名前も併記されていた。
 警察関係者は「通報がなかったため、捜査には着手していない。事実関係を確認中だ」と述べた。

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