28日、済州市奉蓋洞にある家族墓地の現場。ここには金第1書記の外祖父(高英姫氏の父親)にあたる高京沢(コ・ギョンテク、1913~1999)氏の「偽墓」(遺体が埋葬されていない墓)や曽祖父の高永玉(コ・ヨンオク)氏の墓など計13基の平葬墓と1基の封墳(土を盛り上げて作られる韓国式の墓)があった。
墓地の前には高さ約2メートルの碑石が立てられている。この碑石には、1990年3月にこの墓地が作られたとの内容や造成の背景、ここに埋葬された一族の名前などが刻まれている。
高京沢氏の墓には、「1913年に生まれ1929年に日本に渡った。1999年に亡くなりボンアルム(奉蓋洞の地元での呼び方)に永眠。事情により偽塚を作る」と記されている。父親・高永玉氏の名前と息子5人の名前も併記されている。
しかし、高英姫氏と妹・英淑(ヨンスク)氏の名前は家族墓地には見当たらなかった。
一方、正恩氏の母方の一家は済州市朝天邑出身であることが確認された。済州高氏の族譜(家系に関する記録)には、高京沢氏は1913年8月14日に生まれ清州韓氏の女性と結婚し息子5人を生んだと書かれている。
朝天邑の村で長く暮らしてきた男性(79)は「幼い時、高京沢氏の兄と父親にも会ったことがる。あの家族はこの町に暮らしていた」と伝えた。
高英姫氏は日本で生まれ、1960年代に在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮入りした。万寿台芸術団の舞踊家だった1970年代半ばから正恩氏の父親・故金正日(キム・ジョンイル)総書記と同棲し、2004年にがんで死亡するまで金総書記と暮らした。
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