韓国政府　拉致された国民の救出でリビアに謝意

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は23日、リビアの首都トリポリで拉致された大韓貿易投資振興公社（KOTRA）トリポリ貿易館の韓碩佑（ハン・ソクウ）館長の救出に対しリビア政府が積極的に協力したとして謝意を示した。
　尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官は韓氏が救出された直後、リビアの外相に電話をかけて謝意を示したほか、拉致事件の解決を指揮した外務次官と国防次官にもお礼を伝えた。
　韓国外交部は韓氏が19日（現地時間）、武装グループに拉致されてから外相間協議、特使派遣などを行い、事件の解決に取り組んできた。同部当局者は韓氏の救出経緯について、「リビアの公安当局が韓国側と独自の情報を集めて捜査したことで拉致犯と居場所を特定し、説得と威嚇を並行する作戦を効果的に実施した」と説明した。その上で、「韓国政府はリビア政府と緊密に協力し、拉致犯に身代金は支払わないという原則を堅持して対応した。身代金を払わず問題を速やかに解決できた」と強調した。
　韓国外交部によると、拉致犯4人はリビア当局にトリポリで逮捕された。4人は小規模な武装グループに属しているという。
　韓国政府は今回の事件を受け、治安が不安定な地域の公館と国民の安全対策を総点検する方針を明らかにした。