【ソウル聯合ニュース】韓国政府は22日、LTE(高速無線通信)より1000倍速い第5世代(5G)移動通信を2020年に世界で初めて商用化することを目標に、大規模投資を推進することを決定した。
 韓国未来創造科学部が同日開催された経済関係閣僚会議で、こうした内容をまとめた「未来移動通信産業発展戦略」を確定した。政府は官民共同で1兆6000億ウォン(1561億円)を投じ5Gを商用化することで、向こう7年間で331兆ウォンの市場を生み出し、552兆ウォンの生産誘発効果が出ると試算する。
5Gマスタープランとして▲5G市場の早期活性化▲5G標準化グローバル造成▲大胆な研究開発(R&D)――などを推進する計画だ。
 同部は現在の4GLTEよりも1000倍速く、LTEで40秒かかる通信時間が5Gでは1秒もかからないと説明した。
 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、モバイル立体映像、知能サービス、超高速サービス、超高精細度(UHD)・ホログラムの五つを中核サービスとして商用化する。2017年12月にこれらのサービスを実現し、18年に韓国で開かれる平昌冬季五輪で披露したい考えだ。欧州や中国などとの技術交流を通じ5Gの標準化も目指す。
 目標が実現すれば2020年から26年までに5G機器・装備の輸出、内需を通じ331兆ウォンの売り上げが発生し、国内通信サービス分野で68兆ウォンの市場が生まれると予想した。
 さらに、552兆ウォンの生産誘発、144兆ウォンの付加価値誘発効果が期待でき、2026年に58万人の雇用創出が可能になると見込んだ。
 未来創造科学部は官民が結集し、同部次官が団長を務める20人規模の5G戦略推進委員会を発足させる計画だ。

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