【ソウル聯合ニュース】韓国の金奎顕(キム・ギュヒョン)外交部第1次官と来韓中のバーンズ米国務副長官が21日、ソウル市内の外交部庁舎で会談し、北朝鮮情勢の評価を共有し、非核化の問題など北朝鮮政策について協議を行った。
今回の会談は、韓米両国が北朝鮮で張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長が処刑された不安定な情勢を考慮し、今月7日にワシントンで行った韓米外相会談での「北朝鮮情勢に関する協議をさらに頻繁に、深く行う」との合意によるものと韓国政府は評価している。
今回の会談では北朝鮮問題の協議に会談時間の半分以上を費やした。韓国側からは北朝鮮問題を担当する外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)平和外交企画団長も出席した。
両国は会談で北朝鮮情勢に対する認識を共有し、北朝鮮政策においてさらに緊密に協力することで合意した。また、来月末から始まる韓米合同軍事演習前後に北朝鮮の挑発による緊張が高まるとの予想から、同期間にさらなる緊密な意見交換が必要との認識で一致したと伝えられた。
 さらに北朝鮮の核問題を最優先事項とし、中国など関連国との緊密な協議を通じ、実質的進展のために努力を続けるとした。政府当局者は「北朝鮮の核問題は張成沢氏の処刑により多少停滞したが、忘れられた事案ではなく優先される順位にある」と説明した。 
今回の韓米間の協議は、バーンズ副長官が出席する米中戦略対話の前に開かれたという点でさらに意味があるとされる。米国は韓米両国で調整された立場を中国に伝え、協議を進めるものと予想される。
バーンズ副長官に続き26日に来韓するラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)と韓国外交部の李京秀(イ・ギョンス)次官補の会談も韓米間の北朝鮮情勢での協調強化が目的だ。
バーンズ副長官に同行し中国、日本を訪問した後に来韓するラッセル次官補は、北朝鮮の核問題に対する中国側との協議結果を韓国側に説明すると伝えられた。

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