記者会見に出席した安氏(右)=21日、済州(聯合ニュース)
記者会見に出席した安氏(右)=21日、済州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2012年末の韓国大統領選挙に出馬を表明し無党派旋風を巻き起こした安哲秀(アン・チョルス)国会議員(無所属)が率いるグループが3月に新党を結成し、6月の統一地方選に挑む。「安新党」の結党準備推進委員会の代表を務める尹汝雋(ユン・ヨジュン)元国会議員が21日、済州島での記者会見で発表した。
 尹氏は「新党はさまざまな人が集まり、既得権を持つ政治勢力が背を向けてきた統合の道を歩む」とした上で、「政治を生産的な競争構造に変えるのが目標」と強調した。ソウル市長選を含む17の広域自治体の首長選すべてに候補を擁立する予定という。
 新党結成のために、安氏側は来月に新党結成準備委員会を正式発足させる。これにより、統一地方選は与党のセヌリ党、最大野党の民主党、安新党の三つどもえになる見通しだ。とりわけ、野党勢力の結集に向けた安新党と民主党の主導権争いが本格化するとみられる。
 安氏は大統領選を控えた2012年11月、民主統合党(現・民主党)の文在寅(ムン・ジェイン)氏に野党統一候補の座を譲り、出馬を取りやめた。
 若者や無党派層から絶大な人気を誇り、「新たな政治」を掲げてきた安氏が独自の勢力を持つことに成功すると、セヌリ党と民主党で二分してきた政界の再編は避けられない。

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