【ソウル聯合ニュース】韓国と米国が今年から新たに適用される在韓米軍駐留経費負担(思いやり予算)に関する特別協定(SMA)の締結に向け、10回目の高官級協議を9日からソウルで開いたが2日目となる10日にも成果を出すことはできなかった。これに伴い、両国は11日にも交渉を続けることとなった。
9日に続き10日の交渉でも今年の負担金の総額と在韓米軍駐留経費負担制度の改善などが争点となった。特に両国は総額について集中的に協議を行ったと分かった。 
協議の過程で両国ともに追加譲歩案を提示したと伝えられた。一部では9200億~9300億ウォン(約909億~919億円)程度で妥結される可能性があるとの見方も出ている。
韓国政府が韓米同盟や北朝鮮の脅威の高まり、米国の財政問題などを理由に総額に対して「妥協できることは妥協する」との柔軟な立場を見せているという理由からだ。しかし国会批准の問題のため、米国が要求する水準までは譲歩が難しいというのが韓国政府内の大方の雰囲気だ。
 韓国政府はこれまで、昨年の8695億ウォン(約858億円)から物価上昇率を踏まえて9000億ウォン程度を、米国は公平な分担を理由に9500億ウォン程度を今年の負担額として主張していた。

Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0