【ソウル聯合ニュース】中国で6日に始まった韓中自由貿易協定(FTA)の第9回交渉が10日、終了した。
 両国は超敏感品目を含めた全体の譲許(相手国の商品について一定のスケジュールで関税を撤廃するという約束)案と市場開放要求事項を盛り込んだ譲許要求案を初めて交換し、本格的な主導権争いを繰り広げたが、相互の立場の差を埋めることはできなかった。
 韓国側はFTA締結に伴い大きな被害が懸念される農畜水産物を、中国側は韓国が優位な製造業部門を超敏感品目に分類しており、当面は折り合いがつかない状態が続くと予想される。協定文の枠組みを設ける協定文交渉ではある程度の進展がみられた。
 商品分野のほかサービス・投資、原産地、通関・貿易円滑化、衛生植物検疫(SPS)、貿易の技術的障害(TBT)などに関する交渉も行われたが、双方の立場を確認するにとどまった。貿易救済部門の交渉は中国側の事情で行われなかった。
 両国は一昨年5月にFTAの交渉開始を公式に宣言した。交渉は2段階に分けて進められる。農水産物や一部の製造業分野に対する韓国内の懸念を考慮し、第1段階では敏感分野の保護範囲に関する協議が行われた。昨年9月の第7回交渉で第1段階が完了し、同11月の第8回交渉から第2段階に入った。第2段階では産業別の具体的な交渉を進める。
 第10回交渉は韓国で開催される。

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