【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は9日、朝鮮戦争で生き別れになった離散家族の再会を旧正月(今年は1月31日)ごろに行おうという韓国政府の提案を北朝鮮が拒否したことについて、遺憾の意を示した。
 北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」は同日、統一部に宛てた通知文で、旧正月に合わせた離散家族の再会は時間的に余裕がないこと、韓国で近く大規模な韓米合同軍事演習が行われることなどを挙げ、韓国政府が持ち掛けた離散家族再会を拒んだ。
 統一部の金義道(キム・ウィド)報道官は「北朝鮮が定例の軍事演習などを人道問題と絡めたことは遺憾だ」とし、北朝鮮は口先だけで南北関係の改善を言うのではなく、行動で誠意を示すべきだと指摘した。
 また、北朝鮮側が「われわれの提案も一緒に協議するつもりがあるなら、良い季節に再会を実現できる」としたことについては、「離散家族の再会問題と北朝鮮が提起する問題は別の事案だという政府の立場に変わりはない」と述べ、離散家族の再会事業を金剛山観光の再開などとリンクさせることに反対する意向を重ねて強調した。

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