謝罪する3社の代表=8日、ソウル(聯合ニュース)
謝罪する3社の代表=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の信用情報機関の社員がクレジットカード会社の顧客情報約1億件を流出させたことが8日、検察の捜査で明らかになった。金融機関の個人情報流出事件としては過去最大規模となる。
 昌原地検(慶尚北道)はカード会社3社から顧客情報1億件余りを違法に収集し一部を流出させたとして、信用情報機関「コリア・クレジット・ビューロー(KCB)」の次長ら2人を情報通信網法と信用情報法違反で起訴した発表した。個人情報を受け取った1人は在宅起訴した。
 次長は昨年6月にKB国民カードが管理する顧客情報5300万件を違法に収集したほか、2012年にもHN農協カードの顧客情報2500万件を収集し、共に起訴された広告代行会社代表に提供。見返りに1650万ウォン(約163万円)を受け取ったとされる。さらに昨年12月にもロッテカードの顧客情報2600件を違法収集し、自宅に保管した疑いも持たれている。
 次長はKCBのカード盗難・紛失などを探知するシステム開発の責任者を務め、システム開発のためカード3社に派遣された際に顧客情報を盗んだ。次長から情報提供を受けた広告代行会社代表は、このうち100万件を2300万ウォンで第三者に提供したとされる。
 この人物も含め関係した3人全員が摘発されたため、検察は情報が外部に流出していないとみている。3人が持っていた顧客情報の原本ファイルや資料は全て押収された。
 違法収集された顧客情報は、名前や携帯電話番号、勤務先、住所のほか、カード使用に関する信用情報も含まれていた。
 KB国民カードなど3社の代表は共同会見を開き、顧客情報が流出したことについて謝罪した。

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