22周年を迎えた水曜集会の様子=8日、ソウル(聯合ニュース)
22周年を迎えた水曜集会の様子=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍慰安婦問題の解決を目指し、市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が毎週水曜日にソウルの日本大使館前で開催している「水曜集会」が、8日で22周年を迎えた。
 水曜集会は1992年1月8日、当時の宮沢喜一首相の来韓を機に始まった。1108回目となる8日の集会には、元慰安婦の金福童(キム・ボクドン)さん、吉元玉(キル・ウォンオク)さんや挺対協の会員、全国各地の高校生など約200人(警察推計)が参加した。
 金さんは、日本からの謝罪が全くないことを批判した上で、「国に力がなく無念にも連れて行かれて数年間つらい思いをした。(植民地支配からの)解放後も、わたしたちは解放されなかった」と述べた。
 周りの目を気にして第1回集会に参加できなかった元慰安婦は、92年2月26日の第7回集会から参加し、日本が恥ずべき歴史を世の中に訴え続けている。
 挺対協は2007年8月、ドイツ、フィリピン、インドネシアなど10カ国の13都市で一斉に日本の謝罪を求める集会を開催したほか、昨年9月には仏パリでも集会を開くなど、国際社会にも慰安婦問題を積極的に訴えてきた。
 集会が1000回を迎えた11年12月には、日本大使館前に慰安婦の少女を形象化した平和碑が建立され、集会が開かれる道路は「平和路」と名付けられた。
 元慰安婦らは慰安婦問題について、戦争犯罪としての認定、真相究明、正式な謝罪と賠償、戦犯者の処罰、歴史教科書への記載、追悼碑と史料館の建設などを要求しているが、日本政府は沈黙を貫いている。
 さらに、安倍晋三首相が右傾化の歩みを続け、昨年末にはA級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社への参拝を強行したことから、元慰安婦らの怒りと悲しみはますます大きくなっている。
 だが、生存する元慰安婦は次第に減っている。昨年だけで4人が死去し、現在、韓国政府に登録されている237人の元慰安婦のうち生存者はわずか56人だ。
 挺対協は「被害者でありながら長年沈黙を守らねばならなかった元慰安婦らは、水曜集会で堂々たる歴史の証人、運動の主体者に変わった。(水曜集会は)人権と平和を愛する人にとって国境や理念、世代、性別を超えた連帯の場となっている」と伝えた。


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