仕事始め式であいさつする柳吉在長官=2日、ソウル(聯合ニュース)
仕事始め式であいさつする柳吉在長官=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の柳吉在(リュ・ギルジェ)長官は2日、同部の仕事始め式で、「北朝鮮当局はわれわれが差し出した和解と協力、平和、信頼の手を一日も早く握り返す必要がある」と述べた。

 北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑については、「北朝鮮内部で激変があったが、急速に安定を取り戻す様子をみせている」としながらも、「北朝鮮が置かれているさまざまな状況、環境を勘案すると、北朝鮮内部には潜在的な不安定要素が引き続き残る」と分析した。
 柳長官は「北朝鮮指導部は過去数十年間、外部の脅威を強調し、内部を引き締める政策を続けてきたが、今はそうすることはできない」と述べ、孤立から脱し国際社会に出るよう求めた。
 北朝鮮の核問題をめぐっては、「核兵器を放棄すると、われわれから真の協力が得られる。北朝鮮が経済発展を選択するのなら、的確な手助けができる国は韓国しかない」と強調した。
 一方、安倍晋三首相の靖国神社参拝に関しては、「(南北統一のためには)日本、ロシアなどの国との協力も非常に重要だが、日本の為政者たちが常軌を逸するのは極めて残念」と指摘。「日本の指導者たちは長い目で未来を見据えた政治をしてほしい」と呼びかけた。

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