金第1書記の新年演説　韓国政府「姿勢変化を注視」

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は1日、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第1書記が発表した「新年の辞」に対し、「南北関係の改善ムードづくりに言及したが、非難も続けており、今後の姿勢変化を注視する必要がある」と分析した。
　金第1書記は朝鮮中央テレビで同日午前9時（日本時間同）から放映された新年演説で、「北南（南北）関係改善に向け、今後も積極的に努力する。南朝鮮（韓国）は北南関係改善に乗り出すべき」と強調した。一方、朝鮮半島情勢と関連しては、韓米の軍事演習などにより偶発的軍事衝突も全面戦争につながり得る危険な情勢と指摘。戦争が起きれば、核の災難を招くことになると警告した。
　韓国与野党は金第1書記が南北関係改善に言及したことに歓迎の声を上げた。ただ、与党セヌリ党は北朝鮮の努力を強調した一方、最大野党の民主党は韓国政府の協力・交流強化を求め、温度差もみられた。