北朝鮮の軍事訓練もよう=(聯合ニュース)
北朝鮮の軍事訓練もよう=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の情報機関、国家情報院傘下の国家安保戦略研究所は31日、北朝鮮が来年韓国への軍事挑発を行い緊張を高める可能性があるとの情勢報告をまとめた。挑発の時期は来年3月に予定されている韓米軍事演習の直後になると予想した。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

 北朝鮮は大規模な粛清などによるエリート層の分裂や住民の不満などを解消するため、局地挑発を行う可能性があると指摘。軍事訓練を強化しているほか、最近になって西北島嶼(とうしょ)に攻撃用のヘリコプターを集中配備するなど、韓国への軍事挑発能力を高めているとした。また、証拠の確保が難しく、報復のリスクが少ないサイバーテロを行う可能性も大きいと分析した。
 報告書は、張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑と軍部強硬派の台頭で、北朝鮮が強硬政策を展開する可能性が高いと指摘。来年の南北関係は対立と対話局面が交互に続く中、画期的な進展は難しいと見通した。
 北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の訪中・訪ロなどを通じ、周辺国との交流拡大を図り、対外関係改善と国際的な孤立から抜け出す努力を行うとみられるが、核開発を放棄しない限り、関係改善の期待は厳しいと予想した。
 また、6カ国協議の無条件再開を主張しながら、4回目の核実験や長距離ロケット実験を「外交カード」として使う可能性もあるとした。
 北朝鮮内部では金第1書記の唯一支配体制の確立に力を入れ、残った分派勢力を粛清しながら権力の世代交代を完了すると予測した。
 報告書は「来年から北朝鮮の政策が金第1書記の資質と能力に左右される可能性が高まったことを意味する。ただ、政策成果がなかったり、試行錯誤が繰り返される場合、体制不安要因になりかねない」とした。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0