【ソウル聯合ニュース】円安などの影響で韓国の対日輸出が11か月連続で減少したことが30日、分かった。連続減少期間としては過去6番目の長さとなる。
 韓国貿易協会がまとめた対日輸出額によると、今年1月は前年同月比で7.6%増加したが、2月から10月までは減少した。1~11月の輸出は10.5%減となった。12月は約5%減になると予想される。
 韓国の最大の輸出相手国、中国は経済成長率の下落など景気後退懸念の中でも、2月を除いては1.4~16.7%の伸びを示した。今年通年の輸出増加率は約4%になる見通し。米国と欧州への1~11月の輸出もそれぞれ2.8%増と9.0%増となった。
 韓国は今年、3年連続の貿易額1兆ドル、過去最多の輸出額(5620億ドル)、過去最多の貿易黒字(430億ドル)を達成する好調ぶりをみせたが、対日輸出は振るわなかった。円安による対日輸出企業の収益性減少や価格競争力低下などが主因とみられる。
 韓国の対日輸出は1992~1993年、96~97年、97~98年にそれぞれ17か月連続で減少し、01~02年と08~09年にはそれぞれ16か月、12か月連続で減ったことがある。日本のバブル経済の崩壊、韓国の通貨危機、米国発のITバブル崩壊・金融危機などの影響を受けたもので、今年とは状況が多少異なる。円安は来年後半まで続くとの見方が多く、対日輸出減少期間が過去最長になるとの予測も出ている。
 韓国貿易協会は来年の対日輸出について、世界的な景気回復により1.3%増とプラスに転じるものの、韓国全体の輸出増加率(6.4%)を大きく下回り、厳しい状況が続くと分析している。

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