【ソウル聯合ニュース】韓国の鉄鋼輸出が世界的な金融危機のあおりを受けた2009年以来、4年ぶりに減少し内需不振も避けられない状況となった。
 韓国鉄鋼協会は25日、今年の鉄鋼輸出は2920万トンで前年比4.3%減少するとみられると発表した。
 鉄鋼輸出は世界金融危機の影響で2008年の2080万トンから09年に2050万トンへと減ったが、10年に2490万トン、11年に2910万トン、12年に3050万トンと3年連続増加した。
 今年減少に転じたのは、米国など主要輸出先の韓国産鉄鋼に対する貿易規制拡散の懸念、世界的な供給過剰、円安などの影響によるものと分析された。
 今年の鉄鋼生産は6900万トンで前年より4.2%、内需は5160万トンで同4.6%それぞれ減少する見込みだ。
 このため生産と内需は2012年のそれぞれマイナス0.3%、マイナス4.1%に次いで2年連続マイナス成長を記録することになる。
 同協会は今年はポスコや現代製鉄など鉄鋼業界の設備新設や増設で供給余力が拡大したものの国内外の景気低迷で需要が減少したほか、不安定な電力需給に合わせた生産調整で鉄鋼産業が萎縮したと説明した。
 また、来年の鉄鋼生産は今年に比べ3.8%、内需は1.4%、輸出は4.1%増加すると見通した。
 輸出は米国や欧州の債務危機、競争激化、拡大する貿易規制の動きなど不安要因はあるが、今年不振だったことによる反動で2012年の水準を回復すると予測した。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0