【ソウル聯合ニュース】ソウル中央地裁は20日、北朝鮮から韓国に脱出後に再び北朝鮮に戻り、再度脱北して国家保安法違反の罪で起訴されたキム・グァンホ被告に対し、懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。
 2009年8月に脱北し韓国で生活していたキム被告は、昨年11月に家族と共に中国・瀋陽の北朝鮮領事館を通じて再び北朝鮮に戻った。その後再び脱北し中国で拘束され、8月に韓国に引き渡された。
 韓国でキム被告は脱北をあっせんしたブローカーに費用の一部を払えず訴訟で敗訴して経済的苦境に陥った。北朝鮮に戻った脱北者が歓迎されている様子がテレビで放映されたのを見て、北朝鮮に戻っても許されると考え再び家族と共に北朝鮮入り。国家安全保衛部(秘密警察)に韓国情報機関、国家情報院の捜査方法や脱北者定着支援センターでの教育内容などを供述した。平壌で韓国を非難する記者会見も開いた。
 しかし、北朝鮮での生活に適応できず今年6月に家族と共に再び北朝鮮を脱出した。韓国に送還され、国家機密漏えいと北朝鮮称揚の罪で起訴された。
 地裁は、北朝鮮に戻ったのは北朝鮮で生活する目的だったことから国家安全保衛部の捜査に協力したと考えられ、「キム氏が強い圧力を受けて機密をもらしたとみることはできない」と判断。「厳しい処罰は避けられない」と説明した。

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