【ソウル聯合ニュース】韓国政府が交渉参加への関心を表明した環太平洋連携協定(TPP)は米国が主導する「メガFTA」ともいうべき大型の自由貿易協定(FTA)だ。
2005年にニュージーランド・チリ・シンガポール・ブルネイが結んだP4協定が母体で、2008年に米国・オーストラリア・ペルー、2010年にベトナム・マレーシア、2012年にメキシコ・カナダが交渉に参加し、急激に勢力を伸ばしてきた。
続いて今年7月の第18回交渉から日本が参加することになり、交渉参加国は12カ国に増えた。2010年から今年8月までに19回の公式交渉が行われた。
TPPは現在の状態で妥結すれば人口7億8000万人、名目国内総生産(GDP)26兆6000億ドル(約2721兆7120億円)、貿易規模10兆2000億ドルでGDPの面では世界最大規模の地域経済統合体となる。GDPは世界の38%を占める。 
中国が主導する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉参加16カ国のGDP合計は19兆9000億ドル、欧州連合(EU)は17兆6000億ドル、北米自由貿易協定(NAFTA)は18兆ドルでTPPに及ばない。人口だけでみれば中国とインドが含まれるRCEPが33億9000万人と最も多い。
貿易規模はEUが11兆7000億ドルでTPPより若干多い。RCEPの貿易規模(10兆1000億ドル)はTPPと近い。TPPはRCEP、NAFTA、韓日中FTAなどと交渉参加国が重なっている。

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