【ソウル聯合ニュース】韓国教育部は29日、来年から高校で使われる韓国史教科書8冊のうち7冊に対し、計41点の修正を命じたと発表した。適切な理由や根拠なく修正に応じない出版社の教科書に対しては発行停止などの行政措置を取る方針だ。
 これら8冊の教科書は8月30日に検定を通過したが、保守系の学者らが執筆した教学社の教科書をめぐり「軍事独裁政権美化」「親日」などの論争が起こると、教育部は先月18日、教学社の教科書を含む8冊すべてを対象に計829点の修正・補完を勧告した。各出版社は今月1日に修正・補完の対照表を提出し、専門家による修正審議会が対照表を審議した。
 その結果、教育部は829点の修正・補完勧告のうち788点を承認し、41点についてはあらためて修正するよう出版社に通知した。修正命令の例として、▼北朝鮮の土地改革に対する正確な実情説明▼韓国海軍哨戒艦沈没事件の主体に関する記述▼日本の独島侵奪過程の正確な記述――などを挙げた。
 出版社は来月3日までに修正・補完対照表を提出する。教育部は修正審議会の審議を経て承認可否を決定する計画だ。

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