回国防戦略対話で握手を交わす白承周次官(右)と王冠中・副総参謀長=28日、ソウル(聯合ニュース)
回国防戦略対話で握手を交わす白承周次官(右)と王冠中・副総参謀長=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の国防部は28日、ソウルで開かれた中国国防当局との第3回国防戦略対話で、中国が東シナ海上空に一方的に防空識別圏を設定したことについて遺憾の意を表明し、防空圏の調整を強く求めたもようだ。
 対話には同部の白承周(ペク・スンジュ)次官や中国人民解放軍の王冠中・副総参謀長など、両国から国防と外交の関係者各10人が出席した。
 国防部によると、白氏は議題として中国の防空圏問題を取り上げ、韓国政府の立場を伝えた。中国が事前協議なしに一方的に設定した防空圏は認められないとの考えを示したとされる。また、韓国のものと重なっていることを指摘し、防空圏の調整を強く要請したもようだ。
 防空圏設定に関連し、国防部は25日、在韓中国大使館の徐京明武官を呼び、遺憾の意を伝えた。
 中国の防空圏は済州島の西側の上空で韓国の防空圏と横約20キロ、縦約115キロの区域が重なっているほか、韓国の総合科学基地がある南西の離於島上空も含まれている。
 一方、10月に開催された両国の首脳会談で中国の習近平国家主席が「北朝鮮の核保有と追加的な核実験に強く反対する」との見解を示したことに謝意を表明し、北朝鮮の非核化や挑発の抑止に向けた共同努力を要請した。
 両国国防当局間の「ホットライン」の設置については、来年上半期の開通を目指して推進するよう提案した。

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