金融業界によると、今年の国民総所得(GNI)推計を人口で割った1人当たりの国民所得は2万4044ドルとなる見通しだ。
2007年に2万1632ドルと2万ドル台に乗ったが、2008~2009年はリーマン・ショックの影響で2万ドルを下回った。2010年に2万ドルを回復し、2011~2012年は約2万2000ドルで横ばい。今年はそれから約6%増加する。
今年のGNIは韓国銀行(中央銀行)の国民総生産(GDP)増加率予想(2.8%)と年間の為替相場見通し(1ドル=1095ウォン)を基に算出された。経済規模を示すGDPの増加とウォン高・ドル安が1人当たり国民所得を押し上げる主因となる。人口が今年5022万人と前年比0.43%増にとどまることも一因だ。
今年の1人当たり国民所得は増えるものの、3万ドル突破は遅れると専門家らは指摘している。潜在成長力の低下と経済の構造的な問題により増加ペースが鈍っているため。先進国に劣る社会の透明性、サービス産業の鈍い発展、少子高齢化なども要因に挙げた。
Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0