【ソウル聯合ニュース】北朝鮮による延坪島砲撃事件から丸3年を迎えるのを前に、北朝鮮の朝鮮人民軍西南前線司令部が22日、韓国が挑発する場合には青瓦台(大統領府)も「火の海」となると威嚇した。北朝鮮の朝鮮中央通信が伝えた。
 西南前線司令部は報道官談話を通じ、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を名指しした上で、「傀儡(かいらい)がまた挑発を仕掛けてくるならばその機会を絶対に逃さないというのが、西南前線軍将兵を含むわが軍の意志であり、決心」と述べた。さらに「3年前には報復の火の洗礼が延坪島に限られたが、今回は青瓦台をはじめ傀儡の本拠地すべてが攻撃対象に入るだろう」と強調した。
 また、韓国政府が延坪島砲撃3年の追悼行事を開催することを非難。「昨年から、延坪島砲撃戦がまるでわれわれの挑発で始まったかのように世論を誤った方向に導いたり、敗戦を勝利に見せかける道化芝居を繰り広げたりしている」と主張した。
 西南前線司令部は昨年9月に初めて北朝鮮メディアに登場した。黄海南道の海岸砲と放射砲部隊、海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)一帯の北朝鮮側島しょ部を担当している。昨年11月21日にも「火の海」という表現で韓国を威嚇した。
 2010年11月23日に発生した延坪島砲撃では、韓国の兵士2人、民間人2人が犠牲になった。

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