対政府質疑で答弁する尹炳世長官=20日、ソウル(聯合ニュース)
対政府質疑で答弁する尹炳世長官=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は20日、国会の対政府質疑で、菅義偉官房長官が初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した韓国の独立運動家、安重根(アン・ジュングン)を「犯罪者」と呼んだことについて、「韓国国民としては容認できない」と批判した。その上で「日本の指導者らは帝国主義の(侵略の)歴史を徹底的に反省し、被害国に心から謝罪すべきだ」と強調した。
 菅官房長官は19日、安重根をたたえる石碑の建立計画が韓国と中国の間で進められていることについて、「わが国は韓国政府に対して、安重根は犯罪者であるとこれまでも伝えている。そうした中でこのような動きがあることは、日韓関係のためにはならないのではないか」と批判した。
 一方、尹長官は北朝鮮核問題と関連し、北朝鮮の態度に大きな変化はないとの認識を示した。北朝鮮は無条件での非核化対話を要求する一方で、核開発と経済建設を並行して進めようとしていると指摘し、北朝鮮を除く6カ国協議の参加国が北朝鮮に強く圧力をかけ、説得を行っていると説明した。

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