議事録をめぐっては、南北首脳会談当時に盧氏が海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を放棄するような発言をした疑惑が浮上し、情報機関の国家情報院(国情院)が6月に議事録の複写版の一部を公開。与党セヌリ党は盧氏がNLLを北朝鮮に譲歩する発言をしたと批判したが、盧氏の流れをくむ野党・民主党は国情院が盧氏の発言内容をねじ曲げたと反発した。与野党が合同で委員会を立ち上げ、国家記録院の大統領記録館で議事録を閲覧しようとしたところ、行方不明になっていることが判明。セヌリ党は関係者らを検察に告発した。
ソウル中央地検は8月16日から大統領記録館にある記録物を閲覧したり資料のコピーを押収したりして、議事録を探してきた。その結果、検察は先月2日、議事録が大統領記録館に移管されていなかったこと、盧氏が退任前にコピーして持ち出した文書管理システムから会議録の草本が削除された痕跡と完成本に近い修正本が発見されたことを明らかにした。同5日からは大統領記録物の作成・管理業務に関わった人物を呼び出し、聴取を進めてきた。
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