【ソウル聯合ニュース】韓国農林畜産食品部が国会保健福祉委員会の議員に提出した資料によると、2011年3月の福島第1原発事故以降、日本から韓国に輸入された飼料約1800トンから放射性物質セシウムが検出された。
 放射性物質が検出された飼料の総量は養殖漁業用飼料の日本からの年間輸入量の約10%、畜産用飼料の年間輸入量の約1%にあたる。ただ、飼料から検出されたのは基準値内の1キロ当たり0.1~2.3ベクレルと微量だったため、韓国内で流通された。
 同委員会所属の李穆熙(イ・モクヒ)議員(民主党)は、放射性物質に汚染された飼料による韓国の養殖魚の2次汚染が懸念されると主張した。
 実際、韓国に輸出する際に放射能検査証明書と生産地証明書の提出が義務付けられている日本の31都道府県以外の地域で生産された食品からも放射性物質が検出されている。韓国食品医薬品安全処は「福島から離れた地域でも放射性物質が検出されるのは汚染された飼料のためと推定される」として2次汚染の可能性を指摘している。
 韓国が飼料の輸入を禁止しているのは福島近隣の4県だが、中国は10県の飼料の輸入を禁止している。李議員は「輸入禁止区域を10県に拡大すべきだ」と主張した。

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