【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が21日発表した7~9月期の外国為替関連統計によると、9月末時点のウォンの対ドルレートは1ドル=1074.7ウォンで6月末時点と比べ67.3ウォンのウォン高ドル安となった。
 7~9月のウォンの対ドル上昇率は6.3%。20カ国・地域(G20)の15通貨の中では英ポンド(6.4%)に次いで大きかった。ユーロ(4.0%)、カナダドル(2.0%)、豪ドル(2.0%)、ロシア・ルーブル(1.4%)、円(1.0%)などが続いた。
 新興国通貨の多くは、米国が量的緩和を縮小する可能性があることから対ドルレートが下落した。下落率はインドネシア・ルピアの12.4%が最も大きかった。
 ドルに対しウォンが値上りした背景には、韓国の経常収支黒字や良好な経済状況がある。ただ、ウォン高は輸出競争力の低下につながる可能性がある。
 ウォンは1ドル=1070.6ウォンだった昨年末と比べ0.4%のウォン安となった。
 7~9月期のウォンの対ドル前日比変動率は0.37%(4.2ウォン)でG20通貨の中で6番目に低かった。米の量的緩和縮小の影響が限定的だったため。
 韓国の7~9月期の1日平均外為取引規模(銀行間)は191億4000万ドル(1兆8761億円)で前四半期比13.0%減。2010年7~9月期(184億2000万ドル)以来の低水準だった。

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