韓国貿易協会の国際貿易研究院によると日本の輸出は円ベースで今年1月に前年同月比6.3%増を記録したものの、その後は2月が2.9%減、3月が1.1%増、4月が3.8%増と低調だった。そのため円安が韓国経済に及ぼす影響は限定的だとの見方が大勢を占めていた。
しかし、5月に10.1%増、6月に7.4%増、7月に12.2%増、8月に14.6%増と最近は毎月増加幅が拡大している。
品目別でみると韓国と競合する乗用車、半導体、化学製品などの輸出が増加に転じ、鉄鋼、自動車部品なども減少幅が縮小している。韓国貿易協会は円安の影響が次第に顕著になるとの見通しを示している。
今年1~8月の韓国と日本の輸出上位100品目のうち両国が重複するのは55品目で、前年より6品目増えた。これらの品目が韓国の輸出に占める割合は54%に達する。
同協会関係者は「これまで韓国の対日輸出にのみ悪影響を及ぼしてきた円安が今後、世界市場での韓日の競争関係にどのように影響するか注視しなければならない」と指摘した。
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