【ソウル聯合ニュース】米国が「ギャラクシーS2」などサムスン電子の旧型スマートフォン(多機能携帯電話)の輸入禁止を決定したことに対し、韓国政府が公式に遺憾を表明した。 
韓国の産業通商資源部は9日、報道資料を出し「サムスンと米アップルが携帯用通信機器の分野で全世界的に競争している状況で、相互間特許侵害問題に対して米国政府がそれぞれ異なる決定を下し遺憾」と表明した。
米国際貿易委員会(ITC)は8月にサムスン電子の旧型スマートフォンがアップルの商用特許2件を侵害したとして、米国内への輸入差し止めの判断を示し、オバマ米大統領は規定に基づく60日間の検討を経て、8日(現地時間)にこれを受け入れた。これにより、サムスン電子は米市場で「ギャラクシーS」「ギャラクシーS2」「ギャラクシータブ」などの販売ができなくなる。
一方でオバマ大統領はアップルの旧型製品がサムスン電子の標準特許を侵害したとするITCの輸入差し止め判断に対しては、米大統領として25年ぶりとなる拒否権行使に踏み切っている。このため今回の輸入禁止に対する同意は公平性に対する疑念や、保護貿易主義に対する懸念につながると予想される。 
またサムスン電子は米政府の今回の決定に対して「市場での競争と米消費者の選択を制限する措置」としながら、ITCへの抗弁を含めたあらゆる措置を検討しているとした。

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