【陜川聯合ニュース】高麗時代の仏教経典を集大成した「高麗大蔵経」の価値や魅力を発信するイベント「2013大蔵経世界文化祝典」の開幕式が26日、韓国南東部、慶尚南道陜川郡の大蔵経記録文化テーマパークで開かれた。
 高麗大蔵経は現存する木版大蔵経の中で最古のものとされ、現在、海印寺に所蔵されている。版木が8万枚を超えることから八万大蔵経とも呼ばれる。1995年に八万大蔵経板殿(国宝第52号)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に、2007年には高麗大蔵経板および諸経板がユネスコ世界記録遺産にそれぞれ指定された。
 今年で2回目を迎える「大蔵経世界文化祝典」は「未来を開く和合、世界に向かう出会い!」をテーマに、11月10日まで大蔵経記録文化テーマパークと海印寺一帯で開催される。
 開幕式には大韓仏教曹溪宗の慈乗(ジャスン)総務院長、海印寺の善海(ソンヘ)住職、洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事、河昶煥(ハ・チャンファン)陜川郡守、オランダ、ネパール、ケニアの駐韓大使ら約60人からなる海外使節団が出席した。
 洪知事はあいさつで「八万大蔵経は人類が共同で保存し、子孫に伝授すべき宝物。祝典を通じて現在のわれわれと未来の子孫らが大蔵経を共有できる方策を模索する契機になることを願う」と述べた。
 祝典の期間中はさまざまな展示や体験行事が開かれる。メーン会場の大蔵経記録文化テーマパークでは祝典のハイライトともいえる、大蔵経板8枚の展示が行われる。また、僧侶が修行を行う場所として一般人の立ち入りは禁じられていた海印寺の磨崖仏(まがいぶつ)も初めて一般公開されるほか、高麗大蔵経が保管されている蔵経板殿の外部の観覧も可能だ。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0