【ソウル聯合ニュース】日本の完成車メーカーが先を争って新興国工場での増産に乗り出す中、韓国の自動車部品メーカーには新たな販路拡大のチャンスが訪れている。

 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると、日産自動車は年末にインドに年産15万台規模の商用車合弁工場を新設するのに続き、来年には中国・大連に同30万台規模の自動車工場を建設する予定だ。

 併せて、スズキは2015年までにインドで年産25万台規模の工場を、トヨタ自動車は16年までにインドネシアにエンジン生産工場を新設する。

 三菱自動車、ホンダも東南アジアの現地工場増設計画を明らかにしている。

 日本車メーカーが円安でも海外生産を強化しているのは、依然として製造・輸送コストが安いためだ。

 実際に、昨年末から円安が急速に進んだにもかかわらず、日本国内での生産を拡大するとしたメーカーは全体の1.7%に過ぎない。

 KOTRAは日本車メーカーのこうした海外生産拡大の流れを活用し、韓国自動車部品メーカーも新興国で新たなビジネスチャンスを探るべきだと助言した。

 KOTRA名古屋貿易館がバイヤーらに接触した結果、複数の日本車メーカーが新興国に進出している韓国の自動車部品メーカーとの協力に前向きな反応を見せていることが分かった。

 KOTRA関係者は、日本車メーカーの海外生産工場の部品調達に関する最終決定は本社が下すケースが多いため、「新興国で納品実績が上がれば日本国内への納品にも弾みがつく」と強調した。

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