【釜山聯合ニュース】東京電力福島第1原発から高濃度汚染水が漏れた問題で、日本産水産物の放射能汚染に対する懸念が広まっていることを受け、韓国の関係機関が放射能検査の強化に乗り出している。
 国立水産物品質管理院は来月から年内いっぱい、遠洋で獲れたスケソウダラ、サンマ、マグロ、サメの4品目に対し、放射能汚染に関する安全性調査をこれまでの45項目から90項目に拡大する。
 同院釜山支院で来月から年末まで、安全性の分析を公開で毎月2回実施することも決まった。
 同院関係者は今年1月から今月20日までに行った沿海・近海産水産物に対する調査の結果、全て安全であることが確認されたと説明。「日本産水産物に対する放射能汚染の懸念が高まり、国民に検査過程を公開することにした」と述べた。
 韓国の沿海・近海産水産物の30%以上が流通する釜山共同魚市場も放射能測定装置を使った独自の検査を強化している。同市場関係者は「日本産水産物に対する恐怖が広がり、韓国の沿海・近海産の水産物の消費も落込んでいる」として、週1回だった放射能測定を毎日実施していると説明した。
 先ごろ韓国周辺の海は安全だとの調査結果を発表した国立水産科学院も、韓国原子力安全技術院と共に沿海・近海産水産物に対する放射能検査を強化する方針だ。

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