【水原聯合ニュース】韓国の検察当局は内乱陰謀の疑いで逮捕された革新系野党・統合進歩党関係者3人について、早ければ29日中に拘束状を請求する見通しだ。
 検察は前日、国家保安法上の国家基幹施設破壊や人命殺傷などを話し合った疑い(内乱陰謀)で、統合進歩党のホン・スンソク京畿道党副委員長や市民団体・京畿進歩連帯のイ・サンホ顧問ら3人を逮捕した。現在、情報機関の国家情報院(国情院)が3人の取り調べを進めているが、逮捕から48時間後の30日午前7時までに勾留状が請求されなければ3人は釈放される。
 捜査関係者は29日、「国家情報院は3人の取り調べが終わり次第、今晩にも検察に勾留状を申請するようだ」と明らかにした。検察は同事件の捜査チームを立ち上げており、国情院から申請があれば、速やかに裁判所に令状請求を行うとみられる。
 国情院はほかに7人の関係者を捜査対象としているが、この捜査関係者によると、新たな逮捕状の申請はなさそうだ。
 また、前日に家宅捜索を受けた統合進歩党の李石基(イ・ソクキ)国会議員は、8月の臨時国会が終わる30日午後から通常国会が始まる来月2日までの間に逮捕されるとの観測が出ている。
 李議員は5月に党員約130人が集まった秘密会合で、警察署や通信施設、石油施設などの破壊を話し合ったとの疑いを持たれている。国会議員に当選した直後の昨年4~5月にも、約100人の会合で北朝鮮の主張に同調する発言や北朝鮮の革命歌を歌った疑い(国家保安法違反)もある。
 一方、国情院が捜査対象者の一人を呼び出していることが分かり、残りの捜査対象者も順次聴取を受ける可能性が高いとみられている。 

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