【ソウル聯合ニュース】世界的な景気低迷のあおりをうけ、韓国の輸出の経済成長寄与度が昨年は大幅に下落した。
 韓国貿易協会の国際貿易研究院が29日発表した報告書によると、輸出がもたらす付加価値を基準に算出した経済成長寄与率は昨年が51.0%で、前年に比べ21.8ポイント下落した。欧州債務危機の長期化や米国の「財政の崖」危機などで昨年の輸出額(5479億ドル=約53兆5300億円)が前年比1.3%減少したためと分析される。
 一方、内需の経済成長寄与率は2011年の27.2%から昨年は49.0%に上昇し、輸出の寄与率との差を大きく縮めた。
 輸出の経済成長寄与率は2003年が111.2%、2004年が93.3%、2005年が69.2%、2006年が72.9%、2007年が64.3%と全般的に低下を続けた。米国発の金融危機に見舞われた2008年には20.1%にまで下落したが、2009年にはその反動で172.1%に急上昇し、2010年には62.2%に再び急落した。
 寄与率の変動が激しいということは、言い換えれば輸出への依存度がそれだけ大きいという意味になる。ただ、51%という寄与率は昨年の韓国の経済成長率2%のうち1%を輸出が担ったことを意味し、輸出は依然として経済成長に大きな役割を果たしていると、貿易協会は説明した。 

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